今年はあちらこちらで「平成最後の」という枕詞を耳にしましたね。平成最後の夏、ハロウィーン、クリスマス、〇〇の日、〇〇祭など実にたくさん。

そんな平成30年も残すところあとわずかとなりましたが、年の瀬といえば一大イベントがまだ控えています。そう、「平成最後の年末年始」です。

この時期になると赤・白・ゴールドなどキラキラとしたきらびやかな装飾が街中にあふれます。12月25日まではクリスマス一色で、過ぎたとたんに和テイストのお正月ムードになり、ツリーはいつのまにか門松に。一夜にしてガラッと雰囲気が変わるあの感じ、日本ってなんだかおもしろいなと毎年つい思ってしまいます。

あでやかな反面でとにかくあわただしい年末年始ではありますが、「セルフメンテナンスしておこう!」と行動される方は意外と多かったりします。1年の締めくくりに or 1年の健康を願って…とてもすばらしい心がけですよね。

でも、ちょっと待ってください。イベントシーズンにあわせてあまりおめかししてしまうと、受けられない検査があるのをご存知ですか?

MRI検査を受けるときの注意点(おさらい)

MRI検査を受けるとき前もって確認しておくべき点があることは「MRIってどんなもの?(諸注意編)」という記事でも紹介しました。

その中に、ジェルネイルやカラーコンタクトレンズ、まつげエクステンションなど、おしゃれを楽しみたいという人にはちょっと気になる項目があったのをおぼえていますか?

関連記事:MRIってどんなもの?(諸注意編)

使用方法をきちんと守っていれば日常生活には支障のないものばかりですが、MRI検査ではどうしてNGとされているのでしょうか。

ファッションアイテムがMRIに向かない理由

ズバリ、磁力に反応して

・熱傷(やけど)を引き起こす危険性がある
・破損する危険性もある

からです。

もちろんすべてが絶対にダメというわけではなく、その製品の構造や材質にもよりますが、特に強い磁性体(金属類)を含むものはMRI(機器自体)や画像に影響をおよぼすため、原則装着しない、検査の前に必ずはずしておくことが望ましい状況です。
※画像がブレたり乱れたりして正しい検査結果が得られないことがあります

また、取れやすいものも磁力ではずれてしまう可能性があるので、検査の際はつけないか、はずしておくようにしましょう。

磁石にくっつく=磁性体 ではない

でも、ジェルネイルやまつエクは金属っぽくないし磁石にもくっつきませんよね。ならば磁性体ではないから問題ないのでは?そんな声が聞こえてきそうです。

磁性体というと「磁石にくっつくもの」だけが該当すると思われがちです。しかし、物理学的には

・磁場に反応する性質のある物質
・磁性を帯びることができる物質

と定義されています。

それはすなわち「磁場によってなんらかの影響を受ける物質」だということになり、そうすると原子・電子で構成されているこの世のすべての物質、「万物=磁性体」ということになるのです。

磁性体には種類がある

その中で、前に「強い磁性体」と記したように、磁性体には種類があります。

磁性体は大きく3つに分けられます。

■強磁性体…磁石を近づけたとき同じ方向に強い磁化を示す
■常磁性体…磁石を近づけたとき同じ方向に少しだけ磁性を示す
■反磁性体…磁石を近づけたとき反発するように磁化する

磁化とは、物質が磁石としての性質(磁性)を持つようになることです。

それぞれの磁性体の特徴

上記についてもう少しだけわかりやすく説明してみましょう。

簡単な例を挙げるとすれば、机の上に金属製のクリップをたくさん並べて磁石を近づけると、磁石とクリップがくっつき、磁石にくっついたクリップにほかのクリップがさらにくっついてくる、みたいな現象のことです(ちなみにこれは「強磁性体」にあたります)

強磁性体

・強い磁性を示す
・磁石を近づけるとくっつく(動きが見える)
・鉄やニッケル、コバルトなどが該当

常磁性体

・磁性が少ない
・磁石を近づけてもくっつくようなことはない(動きは見えない)
・アルミニウムや白金、マンガン、酸素などが該当

反磁性体

・ごくわずかしか磁性を示さない
・磁石を近づけると離れようとする磁場が発生するが動きは見えない
・金、銀、銅、鉛や亜鉛、水、木材、ガラスなどが該当

一般的には磁力に引っ張られる、または反発する動きを目で確認できる金属類(強磁性体)を「磁性体」と呼ぶことが多いですが、厳密にはすべて磁性体であり、それぞれ特徴や違いがあるわけです。

ラメ入りゴージャスには金属系が潜む

話は戻りますが、ジェルネイルやカラコン、まつエクだけではなく、マニキュア、ネイルアートに使用されるストーン類なども原料に金属系の物質が含まれる可能性が高いため、基本的にはNGと考えておいたほうがベターです。

せっかくサロンに行ったり時間をかけてキレイしたのに破損したらもったいないですし、なにより、万が一やけどしてしまったりしたらもっともっと大変なことになります。

ほかにも、メイクには注意が必要です。キラキラのラメやパールは艶っぽく手軽に華やかさも演出できてとても便利なすてきアイテムですが、化粧品にも金属系の物質が含まれているものがけっこうあるので、検査当日はファンデーションやアイライン、アイブロウ、アイシャドウ、マスカラ、つけまつげなどもつけてくることは控えましょう。

検査日は「シンプル&シック」をテーマに

とはいえ、ノーメイクで街を歩くのはさすがに抵抗が…という方もたくさんいらっしゃることかと思います(チームメディカル健診クリニックがある場所も銀座からほど近い都心ですし)

そういう場合は、メイク落としシートなどでササッと拭き取れるくらいの薄め・軽めな「引き算メイク」でお越しいただき、検査が終わったらいつものフルメイクに切り替えてお帰りいただければ問題なしです。

また、当日その場ですぐに取ることができないまつエクやジェルネイルなどは、次のつけなおしのタイミングを確認してからMRI検査の予約を入れ、検査前にいったんすべてオフしてもらい、終了したらあらためてサロンに行くのがいちばんリスクも損も減らせていいでしょう。

検査のときだけはふだんとちょっぴり違う「シンプルでシックな自分」を楽しんでみる、なんて考え方もアリなのではないでしょうか。

検査のあとは晴れ晴れと

このように、ひとくちに「磁性体」といってもいろいろな種類があり、磁力にどう反応するかもそれぞれですので、金属類に限らず、MRI検査を受けるときは省けるものは省き、はずせるものははずして、できるだけ身軽になっておきましょう。

そしてすべての検査が終わったら、思いっきりおしゃれ&おめかしをしなおして、晴れて足取り軽く、にぎわう街へと繰り出してください。

それではみなさん、よいお年を!!