「マンガは…お好きですか?」

そう聞かれたら、お気に入りの作品がいくつか頭に浮かんでくるのではないでしょうか。

ライターの私が好きなのは!と、『幽☆遊☆白書』や『SLAM DUNK(スラムダンク)』について熱く語りたいところ…ですが、それは一旦おあずけ。今回はグランドジャンプで絶賛連載中の『ラジエーションハウス』というマンガをご紹介します。

え?なんでクリニックがマンガを紹介するの?と思われているかもしれませんね。
なぜなら、紹介したいマンガのテーマが医療であり、診療放射線技師が主役だからです!

『ラジエーションハウス』は診療放射線技師が主役!?

医療漫画というと、『ブラック・ジャック』や『Dr.コトー診療所』、『JIN-仁-』など、お医者さんが主役の作品が思い浮かんできます。みなさんも医療機関で働く人といえば?と聞かれたら、たぶん真っ先にイメージするのは医師=お医者さんではないでしょうか。それから、その医師の診察や治療をサポートして、患者さんたちのケアもおこなう看護師さん。看護師が主役の『おたんこナース』も人気ありますよね(マンガではないですが、ドラマ『ナースのお仕事』もいわずと知れた大ヒット作です)

このようにお医者さんや看護師さんは、みんな一度は病院でお世話になったことがある、身近で有名な存在です。でも、検査を受けるときに実はもっとお世話になっているかもしれない人たちがほかにもいることにお気づきですか?それが、「診療放射線技師」です。

「診療放射線技師」ってなにする人?

Ⓒ横幕智裕・モリタイシ/集英社

診療放射線技師は、医師の指示のもとで放射線を扱う検査や治療に携わっています。医療機関においての撮影や治療で、医師のほかに人間の身体に放射線をあてることができるのは診療放射線技師だけです。

国家資格は当然のことながら、使用する機器やシステムを管理するうえで高度な専門知識と技術力が求められる、医師・看護師と並ぶ医療のスペシャリストです。

いろんなタイプの検査や治療を担当

診療放射線技師がおこなう検査の中だと、いちばんメジャーなのはやっぱりX線(レントゲン)撮影でしょうか。「受けたことあるよ」という人もきっと多いはず。でも、診療放射線技師が担当するのはそれだけではないのです。

  • 一般X線撮影(レントゲン撮影)
  • 消化管造影検査(胃バリウム検査)
  • 乳房撮影(マンモグラフィ)
  • CT検査
  • 血管検査
  • 核医学検査
  • 骨密度検査
  • 放射線治療
  • MRI検査
  • 超音波検査(エコー検査)

このうち、MRI検査や超音波検査では放射線を使いません。MRI検査では強い磁力と電波を、超音波検査では人間の耳には聞こえない高い周波数の音を用いて、それらに対して身体が発する信号や反射をキャッチして、映像化(画像データとして処理)していきます。

撮影・撮像は技師の手腕が問われる

Ⓒ横幕智裕・モリタイシ/集英社

たとえばレントゲンやエコーを撮るときに、「もう少しだけこうしていただけますか?」と技師さんからお願いされたことはないでしょうか。

なにを隠そう、あの位置決めや指示がとても重要なのです。角度的に見たい器官に骨などが重なってしまっていないか、そのせいで疾患を撮り漏れていないか、画像がブレていないか、技師さんたちは神経をとがらせます。

技師が撮影・撮像した画像をもとに医師は診断をおこなうわけですから、「すばやく・正しく・きれいに撮る」その腕が、その技術が、受診者の未来を左右するといっても過言ではありません。

このマンガの中では「マニュアル通りにただスイッチを押して撮るだけの仕事」というようなセリフを吐かれてしまう場面も出てきます。もしかしたら、一見そんなふうに見えるのかもしれません。そして、それが一般的なイメージであるのかもしれません。だけど、全然そんなことないのですよ!!

TeamMedical健診クリニック推薦図書第一号

『ラジエーションハウス』の紹介といいつつ、あらすじにも作者の横幕智裕さん・モリタイシさんにもあまり触れられませんでしたが…そこまで馴染みのないであろう診療放射線技師さんとその仕事についてまずはちょっと知ってもらって、それから読んでもらえれば絶対ハマること間違いなし!

私もチームメディカル健診クリニックの技師さんに教えてもらって、読みはじめたらあっという間にファンになっていました。

人間味あふれる個性的なキャラクターたちと、ちょっぴり笑えて泣けるストーリーで、とっつきやすい内容になっています。病気や検査についてもわかりやすく解説してくれているので、診療放射線技師の仕事に興味がわいた方はこれを機にぜひ読んでみてください。

X線装置や超音波診断装置、MRI(磁気共鳴診断装置)を導入しているチームメディカル健診クリニックの推薦図書といったところでしょうか。

『ラジエーションハウス』はおもしろいうえにタメになります。グランドジャンプの発売日は毎月第1・第3水曜ですが、単行本も現在5巻まで出ているので要チェックですよ!

※作品内容の画像は株式会社集英社グランドジャンプ編集部様ならびに両作者様の許諾を得たうえで掲載しています。